聖書は「気候変動」について何を語っているか

気候変動

一般に「気候変動」とは、人間の活動で排出された温室効果ガスによって地球が温暖化し、その結果として自然界や人間社会にさまざまな問題が起こることを指します。その問題には、干ばつ、水不足、大規模火災、海面上昇、洪水、極地の氷の融解、壊滅的な暴風雨、生物多様性の減少などがあると言われます。

アル・ゴア米元副大統領などの環境活動家は、気候変動の問題を「気候危機」と呼び、この危機に対処しなければ、未曾有の自然災害や食糧危機、気候難民の発生による政治不安などで、世界が危機的な状況に陥ると主張します。

聖書には、自然や将来の預言に関する記述があります。聖書は、気候変動について何か語っているのでしょうか。語っているとすれば、どのようなことを語っているのでしょうか。

1.自然界は神が支配している

気候変動に関して聖書から第一にわかることは、この地球は神の創造物であって、自然界は神の支配下にあるということです。旧約聖書の詩篇24:1では次のように言われています。

1  地とそこに満ちているもの 世界とその中に住んでいるもの それは【主】のもの。 

詩篇148:7~10では、次のように言われています。

7  地において【主】をほめたたえよ。海の巨獣よ すべての淵よ。 
8  火よ 雹よ 雪よ 煙よ。みことばを行う激しい風よ。 
9  山々よ すべての丘よ。実のなる木よ すべての杉よ。 
10  獣よ すべての家畜よ。這うものよ 翼のある鳥よ。 

ここでは、自然界のあらゆるものが神をほめたたえています。つまり、自然界は最終的には神の支配に服していることを物語っています。そのため、気候変動も神の支配の範囲内で起こっていることになります。

2.神は一定の気候サイクルが続くことを約束している

第二に、気候変動に関連して、旧約聖書の創世記8:22で神は次のような約束をしておられます。

22  この地が続くかぎり、種蒔きと刈り入れ、寒さと暑さ、夏と冬、昼と夜がやむことはない。

これは「ノアの洪水」の後に、神がノアと結ばれた「ノア契約」の一部です。ここでは、「寒さと暑さ」「夏と冬」がやむことはないと約束されています。この地球が続く限り、季節の移り変わりや寒暖のサイクルがなくなることはないという約束です。また「種蒔きと刈り入れ」という、作物を育てるためのサイクルもやむことはないと言われています。そのため、一部の気候変動論者が言うような、地球上の気温が上昇して地球規模の食糧危機や自然災害が起き、地球全体が危機に陥るというようなことはないことが約束されています。

過去の気候変動論者の主張を見てみると、神が約束を忠実に守ってこられたことがわかります。これはごく一部ですが、これまで以下のような気候変動による危機が叫ばれ続けてきました。

  • 1967年に、スタンフォード大学の生物学者パウロ・アーリックは、人口過多によって長い飢饉の時代が来て、1975年までに最悪の状況となると予測し、それを止めるには「すでに手遅れ」であると語りました。
  • 1970年には、多くの科学者が21世紀までに氷河期が訪れると予測しました。
  • 1978年に、科学者たちは、30年にわたる地球の寒冷化傾向に「終わりが見えない」と語りました。しかし、現在では地球温暖化を訴えています。
  • 1989年には、温暖化で海水が上昇し、2000年までにさまざまな国が消滅すると言われました。しかし、海水の上昇で消滅した国はありませんでした。
  • 2008年には、2018年までに北極圏に海氷がなくなると予想されました。しかし、2012年に海氷面積の減少が底を打った後は増加傾向にあります(Arctic Data Archive System)。
  • 2004年には、2024年までにイギリスとシベリアが同じ気候になるという予測が立てられました。これも、2024年までに実現するのは難しそうです。

参照資料:Myron Ebell and Steven J. Milloy, “Wrong Again: 50 Years of Failed Eco-pocalyptic Predictions,” Competitive Enterprise Institute, 18 Sep 2019

一般的に、現代では「科学」と呼ばれるものの方が、聖書よりも信じるに足るものと思われています。しかし、「フレミングの法則」で知られる英国の物理学者、アンブローズ・フレミングは、聖書と科学について次のように語っています。

不確実で、常に変化する科学の上ではなく、神のみことばという岩の上に建てなければなりません。

聖書は神のことばです。聖書に書かれた多くの預言が、これまでに文字どおりに成就してきました。神の約束は、必ずそのとおりになると信頼することができます。聖書には、人間の知恵では到達できない真理が記されています。

一方、科学は真理を追求するプロセスです。新しい事実の発見によって、過去の主張が否定されたり修正されたりすることがあります。気候変動に関する研究についても同じことが言えます。

聖書は、地球全体で一定の気候サイクルが続くことを約束しています。

MEMO
聖書の預言が過去に成就した例については、「聖書預言」の記事をご覧ください。

3.自然界は地球温室効果ガスではなく、罪ののろいによって滅びに向かっている

第三に、自然界は神の支配下にあるものの、滅びに向かっていると聖書は語っています。この原因は、地球温室効果ガスではなく「罪」です。

神は、天地創造の後、ご自分が造ったすべてのものを見て、「それは非常に良かった」(創世記1:31)とおっしゃいました。この時点では、自然界は完全でした。しかし、聖書は、人類最初の人、アダムが罪を犯したために、この地はのろわれてしまったと語っています(創世記3:17~18)。

17  また、人に言われた。「あなたが妻の声に聞き従い、食べてはならないと わたしが命じておいた木から食べたので、大地は、あなたのゆえにのろわれる。あなたは一生の間、苦しんでそこから食を得ることになる。 18  大地は、あなたに対して茨とあざみを生えさせ、あなたは野の草を食べる」

旧約聖書の預言者イザヤは、イザヤ24:5~6で次のように語っています。

5  地はその住民の下で汚されている。彼らが律法を犯して定めを変え、永遠の契約を破ったからである。 6  それゆえ、のろいは地を食い尽くし、その地の住民は罰を受ける。それゆえ、地の住民は減り、わずかな者だけが残される。 

聖書によると、地球上でさまざまな自然災害が起こるのは、罪によって地がのろわれているためです。

新約聖書のローマ8:20~22では、次のようにも言われています。

20  被造物が虚無に服したのは、自分の意志からではなく、服従させた方によるものなので、彼らには望みがあるのです。 21  被造物自体も、滅びの束縛から解放され、神の子どもたちの栄光の自由にあずかります。 22  私たちは知っています。被造物のすべては、今に至るまで、ともにうめき、ともに産みの苦しみをしています。 

ここで「被造物が虚無に服した」「滅びの束縛」にあるとは、自然界が滅びに向かっていることを示しています。これは産業化以降の二酸化炭素の排出によるものではなく、人類の罪によるものです。しかし、被造物には「望み」があります。これは最後に説明します。

4.地球は気候変動ではなく火によって滅ぼされる

第四に、聖書は地球が滅びるのは気候変動によってではなく、火で焼かれるためであると語っています。2ペテロ3:7、10で、使徒ペテロは次のように語っています。

7  しかし、今ある天と地は、同じみことばによって、火で焼かれるために取っておかれ、不敬虔な者たちのさばきと滅びの日まで保たれているのです。 
10  しかし、主の日は盗人のようにやって来ます。その日、天は大きな響きを立てて消え去り、天の万象は焼けて崩れ去り、地と地にある働きはなくなってしまいます。 

2ペテロ3:10にある「主の日」とは、大患難時代のことを指します。大患難時代とは、マタイの福音書24章やヨハネの黙示録で預言されている苦難の時代のことで、この世界が終わる直前の7年間を指します。この大患難時代には、次のようなことが起こると預言されています(黙示録16:8~9)。

8  第四の御使いが鉢の中身を太陽に注いだ。すると、太陽は人々を火で焼くことを許された。 
9  こうして人々は激しい炎熱で焼かれ、これらの災害を支配する権威を持つ神の御名を冒涜した。彼らが悔い改めて神に栄光を帰することはなかった。 

この箇所を読むと、たしかに地球の気温は上昇しますが、原因は地球温室効果ガスではなく、太陽の活動にあることがわかります。それも、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)が言うような「2030年までに1.5℃上昇する」1という生やさしいものではありません。

5.地球環境の回復は、二酸化炭素の排出量削減ではなく、新しい創造によって起こる

第五に、聖書は地球環境の回復は、二酸化炭素の排出量削減ではなく、新しい創造によって起こると語っています。先ほど紹介したローマ:8:20では、「彼らには望みがあるのです」と言われています。その希望が記されているのが2ペテロ3:8~9で、地球が火によって滅ぼされることを預言した2ペテロ3:7と3:10の間に挟まれた箇所です。

8  しかし、愛する人たち、あなたがたはこの一つのことを見落としてはいけません。主の御前では、一日は千年のようであり、千年は一日のようです。 
9  主は、ある人たちが遅れていると思っているように、約束したことを遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐しておられるのです。だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。 

この世界は滅びに向かっており、やがて火によって焼かれると預言されています。しかし、まだそうなっていないのは、神が人に対して罪を悔い改め、神に立ち返ることを忍耐して待っておられるためです。それは、一人でも多くの人を滅びから救うためです。ヨハネ3:16では次のように言われています。

16  神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 

イエス・キリストは、すべての人の罪を背負って十字架にかかられ、ご自分を信じることですべての罪が赦され、永遠のいのちを受ける道を開いてくださいました。ここに希望があります。

キリストを信じた者は、新しく作られた者です。2コリント5:17で、次のように言われているためです。

17  ですから、だれでもキリストのうちにあるなら、その人は新しく造られた者です。古いものは過ぎ去って、見よ、すべてが新しくなりました。 

MEMO
イエス・キリストにある救いについては「聖書が語る『救い』とは」を参照してください。

同様に、この地球も新しく創造される時が来ます。イザヤ65:17では、次のように預言されています。

17  見よ、わたしは新しい天と新しい地を創造する。先のことは思い出されず、心に上ることもない。 

この新しい地は、メシア的王国または千年王国と呼ばれます。この時代に、地の表は新しくされます。イザヤ35:1、5~7では、次のように預言されています。

1  荒野と砂漠は喜び、荒れ地は喜び躍り、サフランのように花を咲かせる。 …
5  そのとき、目の見えない者の目は開かれ、耳の聞こえない者の耳は開けられる。 
6  そのとき、足の萎えた者は鹿のように飛び跳ね、口のきけない者の舌は喜び歌う。荒野に水が湧き出し、荒れ地に川が流れるからだ。 
7  焼けた地は沢となり、潤いのない地は水の湧くところとなり、ジャッカルが伏したねぐらは葦やパピルスの茂みとなる。 

この時代には自然界が回復し、人間もいやされます。被造物が「滅びの束縛」から解放され、次のイザヤ11:6~9で言われているように、自然界を含めて全地に平和が訪れます。

6  狼は子羊とともに宿り、豹は子やぎとともに伏し、子牛、若獅子、肥えた家畜がともにいて、小さな子どもがこれを追って行く。 
7  雌牛と熊は草をはみ、その子たちはともに伏し、獅子も牛のように藁を食う。 
8  乳飲み子はコブラの穴の上で戯れ、乳離れした子は、まむしの巣に手を伸ばす。 
9  わたしの聖なる山のどこにおいても、これらは害を加えず、滅ぼさない。【主】を知ることが、海をおおう水のように地に満ちるからである。 

結論

聖書は、自然界は神が支配していること、しかし人間の罪によってのろわれ、滅びに向かっていることを教えています。地球が滅びるのは、地球温暖化を原因とする気候変動ではなく、罪に対するさばきの火で焼かれるためであると預言されています。その預言がまだ成就していないのは、神が忍耐して一人でも多くの人が罪を悔い改めて、神に立ち返るのを待っておられるからです。そして、この地球は新しい創造によって一新されることが預言されています。

イエス・キリストを通して神に信頼する者は、地球存亡の危機が叫ばれている中でも、次のように告白することができます(詩篇46:1~3)。

1  神は われらの避け所 また力。苦しむとき そこにある強き助け。 
2  それゆえ われらは恐れない。たとえ地が変わり 山々が揺れ 海のただ中に移るとも。 
3  たとえその水が立ち騒ぎ 泡立っても その水かさが増し 山々が揺れ動いても。

参考資料

  1. NHK「IPCC報告 “短期に気温上昇1.5度に到達 大幅な排出削減策を”」(https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230321/k10014014531000.html)

2 COMMENTS

砂川 竜一

素晴らしい!素晴らしい!真実を付く素晴らしい記事です。この記事とこのサイト聖書ニュース.comと主なる神さまに感謝します。先日このサイトを見つけました。聖書的でなおかつ真実を追求するこのサイトに感動しました。応援しております。ハレルヤ!

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