国連が宗教間の一致を推進

人類友愛のための高等委員会(HCHF)とグテーレス国連事務総長

ローマ法王とイスラム教のグランドイマーム(イスラム法学者の最高位)が署名した「人類友愛のための文書(アブダビ宣言)」の実行を担う国際組織として、「人類友愛のための高等委員会(HCHF)」が設立されている。この組織は、カトリックの枢機卿、ユダヤ教のラビ、イスラム教の指導者、正教会・聖公会・プロテスタント諸団体が所属する世界教会協議会(WCC)の事務局長といった宗教関係者だけでなく、ユネスコの元事務局長という国連関係者も委員を務めている。

また、国連のグテーレス事務総長も、「人類友愛のための高等委員会(HCHF)」を全面的に支援することを約束している。HCHFの声明では、次のように言われている。

火曜日(訳注:2021年12月7日)の午前中、国連のアントニオ・グテーレス事務総長は、「人類友愛のための高等委員会(HCHF)」の委員代表団を国連本部で迎え、人類友愛の推進のために協力関係を強化する方法について話し合った。グテーレス事務総長は、人類友愛のための高等委員会の取り組みを国連が全面的に支持することを確認し、人類友愛ユースサミットへの個人的な支持と、人類友愛のための高等委員会の使命を宣言した画期的な文書「人類友愛のための文書」の実行を支援する用意が国連にはいつでもあることを強調した。
ー “UN Secretary-General António Guterres affirms support for initiatives of the Higher Committee of Human Fraternity,” Higher Committee of Human Fraternity, Dec 12 2021

On Tuesday morning, Secretary-General of the United Nations António Guterres received a high-level delegation of members of the Higher Committee of Human Fraternity (HCHF), at the UN headquarters, to discuss ways to enhance cooperation in promoting human fraternity… For his part, Secretary-General António Guterres affirmed the full support of the United Nations for the initiatives of the Higher Committee of Human Fraternity, stressing his personal support for the Human Fraternity Youth Summit and the constant readiness of the United Nations to support the Document on Human Fraternity – a landmark document and the mission statement of the Higher Committee of Human Fraternity.

委員の一人で、2015年に国連事務総長候補にもなったユネスコの元事務局長、イリーナ・ボコバ(Irina Bokova)は、国連と「人類友愛のための高等委員会」の協力関係について次のように語っている。

国連と人類友愛のための高等委員会は、人類のために働く上で同じ目標とビジョンを共有しています。人類友愛のための高等委員会は、公共機関同士がパートナーシップを結ぶことによって、すべての人が望ましい目標を達成することになると信じています。今こそ私たちは団結し、人類のために何ができるかを世界に示すべき時です。

“The United Nations and the Higher Committee for Human Fraternity share the same goals and vision in working for humanity. The Higher Committee of Fraternity believes that partnership between institutions will lead to everyone achieving these desired goals. It is time for us to unite and show the world what we can do for humanity.”

この委員会は、学会での影響力拡大も視野に入れて活動している。委員の一人、アル・アズハル大学学長のモハメド・アルマハラサウィ博士(Dr. Mohamed Al-Mahrasawi)は次のように語っている。

アル・アズハル大学では、この文書を広め、若者に知ってもらう必要があると認識しています。そのため、この文書をカリキュラムに取り入れ、修士・博士論文でも言及するようにしています。また、大学ではこの文書のさまざまな側面を詳しく説明するセミナーやワークショップを開催しています。

“We at Al-Azhar University have realized the necessity of spreading the Document and making it known among youth – this prompted us to include it in the curricula and in master’s and doctoral theses, as well as the university’s hosting of seminars and workshops that deal with aspects of the Document in detail”

今は、人類友愛という名の下で、国連と宗教界がタッグを組む時代になっている。また、アブダビ宣言が署名された日(2月4日)を祝う「国際人類友愛の日(International Day of Human Fraternity)」に米国のバイデン大統領が歓迎のメッセージを送り、アブダビ宣言の実現に向けてEUの代表団が人類友愛のための高等委員会と協議を行うなど、欧米との連携も強まっている。宗教を通したグローバリズムの広がりは、終末時代を感じさせる。

関連預言
聖書預言「世界統一宗教

参考資料

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です