聖書預言の取扱説明書

ここでは、本サイトを利用して聖書預言を学んでいただく際の注意点を説明し、聖書預言に関する聖書のみことばを紹介します。

聖書預言を学ぶ上での注意点

預言の成就と人間の意志は両立する

「聖書通りに預言が成就するのであれば、人間が何をやっても一緒ではないか」という運命論的な思いを持つ方もおられるかもしれません。しかし、聖書はそのようには教えていません。神は人間の自由意志を尊重される方です。新約聖書の2ペテロ3:9では、次のように言われています。

9 主は、ある人たちが遅れていると思っているように、約束したことを遅らせているのではなく、あなたがたに対して忍耐しておられるのです。だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。

聖書預言は成就しますが、多くの場合、いつ成就するかというタイミングまでは記されていません。終末預言の多くは、さばきの預言です(2ペテロ3:10など)。しかし、神は今も忍耐し、人間側の応答を待っておられます。

預言が成就する日は人にはわからない

多くの聖書預言は、いつ成就するかはわかりません。特に、携挙(キリストの空中再臨)が起こる日は誰にもわからないと、マタイ24:36~39で言われています。

36 ただし、その日、その時がいつなのかは、だれも知りません。天の御使いたちも子も知りません。ただ父だけが知っておられます。37 人の子の到来はノアの日と同じように実現するのです。 38 洪水前の日々にはノアが箱舟に入るその日まで、人々は食べたり飲んだり、めとったり嫁いだりしていました。 39 洪水が来て、すべての人をさらってしまうまで、彼らには分かりませんでした。人の子の到来もそのように実現するのです。

その他の聖書預言も、預言が成就する時のだいたいの状況はわかっても、具体的にいつ起こるかまでは記されていません。ただし、大患難時代に入ると、預言が成就する基本的なタイムラインがわかります。大患難時代は7年間であることが預言されているためです。

MEMO
大患難時代は、反キリストがイスラエルと契約(条約)を結ぶ時に始まります。まだそのような契約が結ばれていない段階では、大患難時代には入っていません。

聖書は間違わないが、人間の解釈は間違うことがある

聖書預言を学ぶとき、聖書の記述自体と、聖書の解釈を分けて考える必要があります。聖書に誤りがなくても、人間の解釈は誤ることがあるためです。そのため、このサイトではできるだけ聖書箇所を記載して、どこまでが聖書のことばで、どこまでが筆者の解釈かわかるように努めています。

ある出来事を聖書預言と安易に結びつけてはいけない

ある出来事を取り上げて、これはこの聖書預言の成就であると安易に主張することは避ける必要があります。往々にして、そのように取り上げられた出来事は聖書の預言と詳細が異なっており、実際には預言の成就ではないことがあるためです。

聖書預言は、預言の解釈を確立した上で、具体的な適用を考えるという順序を守る必要があります。その順序を逆にして、特定のニュースからこの預言はこういう意味に違いないという主張がされる場合があります。これは「新聞釈義(Newspaper Exegesis)」といい、聖書預言の解釈では避ける必要があります。

預言に関する聖書のことば

聖書預言は心に平安を与えるもの

聖書預言は、聖書を信じる人を不安に陥れるものではなく、平安を与えるものです。2ペテロ1:19では次のように言われています。

19 また私たちは、さらに確かな預言のみことばを持っています。夜が明けて、明けの明星があなたがたの心に昇るまでは、暗い所を照らすともしびとして、それに目を留めているとよいのです。

確実に成就する預言のみことばがあるので、この世界が暗い時でも、神がすべてを支配しておられるという安心感と希望を持って生きることができるのです。

また、ある預言は、世界情勢を見ていると、まだすぐには成就しないことがわかる場合があります。預言の成就が近付いたと思わせるニュースがあっても、一方ではまだだと思わせる状況があったりもしますので、預言の全体を見て冷静に判断する必要があります。

聖書預言は天地を創造された真の神がおられることの証明

聖書預言は、天地を創造された真の神がおられるという証明でもあります。イザヤ46:5~10では次のように言われています。

5 わたしをだれになぞらえて比べ、わたしをだれと並べて、なぞらえるのか。 6 袋から金を惜しげなく出し、銀を天秤で量る者たちは、金細工人を雇って、それで神を造り、ひざまずいては、これを拝む。 7 彼らはこれを肩に担いで運び、それがあったところに安置すると、それはそこに立ったままである。これはその場所から動かない。これに叫んでも答えず、苦しみから救ってもくれない。 8 このことを思い出し、勇み立て。背く者たちよ、心に思い返せ。 9 遠い大昔のことを思い出せ。わたしが神である。ほかにはいない。わたしのような神はいない。 10 わたしは後のことを初めから告げ、まだなされていないことを昔から告げ、『わたしの計画は成就し、わたしの望むことをすべて成し遂げる』と言う。

このサイトで聖書預言の成就に関するニュースを紹介しているのも、読者の皆様に真の神を知っていただきたいためです。聖書の預言が成就した時、過去の記事をたどり、確かに神が聖書で告げておられた通りに実現したと知っていただくためです。

聖書預言を学ぶ者への約束

新約聖書の最後の書、黙示録には、預言を学ぶ者への祝福が約束されています。黙示録1:3には次のようなことばがあります。

3 この預言のことばを朗読する者と、それを聞いて、そこに書かれていることを守る者たちは、幸いである。時が近づいているからである。

聖書の預言を学ぶ皆様の祝福をお祈りいたします。