チェース・マンハッタン銀行の元会長で、ロックフェラー家の第3代当主、デイビッド・ロックフェラー(1915年~2017年)は世界統一政府を目指して活動してきた人物として知られる。ロックフェラーは以下のような発言を残している。
> 回顧録『Memoirs』回顧録『Memoirs』
1世紀以上にわたり、イデオロギーで凝り固まった過激派は、…広く報道されている事件を持ち出してきては、ロックフェラー家がアメリカの政治・経済団体に過度な影響力を及ぼしていると主張し、攻撃してきた。その中には、私たちが米国の国益に反する秘密結社の一味であると考える人もいる。私たち家族を「国際主義者」と呼び、緊密に統合された世界の政治・経済構造、いわゆる「一つの世界(One World)」を構築するために世界中の人々と共謀していると考えているのである。それが私の罪名であれば、私は有罪だ。そして、そのことに誇りを持っている。
― David Rockefeller, Memoirs (Random House, 2011), p.405
For more than a century ideological extremists…have seized upon well-publicized incidents…to attack the Rockefeller family for the inordinate influence they claim we wield over American political and economic institutions. Some even believe we are part of a secret cabal working against the best interests of the United States, characterizing my family and me as ‘internationalists’ and of conspiring with others around the world to build a more integrated global political and economic structure–one world, if you will. If that’s the charge, I stand guilty, and I am proud of it.
> ビルダーバーグ会議ビルダーバーグ会議
ビルダーバーグ会議は、オランダのベルンハルト王配(女王の配偶者)の主導で1954年に設立された国際的な会議で、この創設にもデイヴィッド・ロックフェラーが関わっている。この会議は、欧州と米国の有力者が世界の重要問題を完全非公開で話し合う秘密会議だ。この会議で、ロックフェラーは次のように語っている。
私たちは、ワシントン・ポスト、ニューヨーク・タイムズ、タイム・マガジンなどの出版社の皆様に感謝しています。こうした出版社の取締役の方々は、40年近くにわたってこの会議に出席し、秘密保持の約束を守ってくれました。この間に、この会議のことが報道によって白日の下にさらされていたら、世界に対する計画を発展させることは不可能だったでしょう。しかし、今では世界は当時よりもはるかに洗練され、世界政府に向けて進む準備ができています。知的エリートと世界の銀行家が超国家的な主権を握ることは、過去数世紀にわたって行われてきた国家の自決よりも確実に望ましいものです。
― William F. Jasper, “Bilderberg-picked EU Leader Van Rompuy Calls for Global Governance With Russia,” The New American, 27 Dec 2012
We are grateful to the Washington Post, The New York Times, Time Magazine and other great publications whose directors have attended our meetings and respected their promises of discretion for almost 40 years. It would have been impossible for us to develop our plan for the world if we had been subjected to the lights of publicity during those years. But the world is more sophisticated and prepared to march towards a world government. The supranational sovereignty of an intellectual elite and world bankers is surely preferable to the national auto-determination practiced in past centuries.