みことばに立って性を考える「性の聖書的理解ネットワーク(NBUS)」が発足

「性の聖書的理解ネットワーク(NBUS)」ホームページ

現代は、「神は人を男と女に創造された」と教える聖書的立場から遠ざかっている時代である。そのような時代にあって、聖書的にセクシュアリティを考える「性の聖書的理解ネットワーク(NBUS)」が発足し、本日(2022年7月14日)付けでホームページが公開されている。

「性の聖書的理解ネットワーク(NBUS)」ホームページ
https://www.nbusjapan.com/

また、NBUSの発足に伴い、ニュースリリースが出され、キリスト教の各種団体に送付されている。このニュースリリースでは、NBUSの設立理由が次のように語られている。

 今の時代、マイノリティーであるLGBTQの人々の権利を保障しよう、同性婚を認めようといった動きが世界的に見られます。聖書を神の言葉と信じるクリスチャンの間でも、同性愛を公言するクリスチャンや牧師も珍しくなくなりました。この世の価値観を優先させることにより、ジェンダーとセクシュアリティに関する聖書の教えに対する混乱や妥協、神の真理からの逸脱が見られるようです。
このような風潮に危機感を覚え、緊急性をもって数名のクリスチャンが集い、祈った結果、このたび「性の聖書的理解ネットワーク」(NBUSーNetwork for Biblical Understanding of Sexuality)を設⽴するよう導かれました。

NBUSが最初に手がけたのは、2017年に米国の福音派の指導者たちが発表した「ナッシュビル宣言」の翻訳と、同宣言への署名の呼びかけである。この宣言は、性に関する聖書的立場を明確にしたもので、その序文では次のように言われている。

21世紀の幕が開け、福音派のクリスチャンは歴史的な転換期を迎えている。
西洋文化は、ますますポスト・キリスト教の様相を呈する中で、人間とは何かという定義の大幅な修正に乗り出している。全般的に見て、この時代の精神は、もはや神が人間に対して持っておられる計画の美しさを見分けることも、喜ぶこともできなくなっている。多くの人は、神がご自分の栄光のために人間を創造されたことを否定し、人間に対する神のすばらしい目的の中には、人間を人格的にも、肉体的にも男と女に造ることも含まれることを否定している。人間の男と女というアイデンティティーは、神の美しいご計画の一部ではなく、個人が自分で決定するものだという考えが一般的になっているのである。このように、被造物に対する神のすばらしい計画を通して、なくなることのない満ち満ちた喜びを得る道が、近視眼的な別の道に取って代わられている。この道を行けば、遅かれ早かれ、人間生活は破滅し、神の名を汚すことになる。

この宣言には、以下のような米国福音派の多くの重鎮が呼びかけ人となり、2万4千人以上が宣言に同意して署名している

  • ジェームズ・ドブソン(James Dobson) フォーカス・オン・ザ・ファミリー創設者
  • J. I. パッカー(J. I. Packer) リージェント大学神学部教授
  • ジョン・マッカーサー(John MacArthur) グレース・コミュニティ教会牧師、マスター神学校・大学学長
  • ジョン・パイパー(John Piper) 「Desiring God」創設者・教師、ベツレヘム神学校・大学学長
    など

NBUSでは、この宣言への署名を日本のクリスチャンにも呼びかけて、次のように述べている。

⽇本の皆様にもぜひこの宣⾔に賛同の署名をしていただきたいと思います。署名をすることによって、神が愛であるゆえに、個⼈、家族、地域社会、そして全⼈類を祝福するため、これらの真理を定められたということへの賛同の意思表⽰になるのです。

なお、本サイトの運営団体である一般社団法人クリスチャンコモンズも、NBUSに参加し、ナッシュビル宣言の翻訳を担当させていただいた。今後も、NBUSの働きについてはこのサイトでも報告していきたい。

参考資料

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